国立能楽堂にてRETISSA Display IIによる能楽鑑賞を実施
2020.8.13
国立能楽堂で行われた「能楽公演2020〜新型コロナウイルス終息祈願〜」(詳細はこちら)において、RETISSA DisplayⅡを用いた、観劇と網膜投影の新たな可能性を模索する試みを行いました。
7月30日(第4日)の舞台では、英語解説字幕を投影し、英語圏の方に見ていただきました。客席でRETISSA Display IIをかけると、演者のセリフの英語訳と解説が字幕となって画面に現れます。表示位置や文字の大きさは手元のiPhoneで調節できます。翻訳を見ながら鑑賞したので内容がよくわかり、とても楽しめたとご好評いただきました。
8月3日(第6日)の舞台では、本公演を撮影していたNHKエンタープライズ様のご協力により、テレビカメラの撮影映像をiPodとRETISSA Display II経由で、視力0.02のおふたりの眼に網膜投影しました。その結果、お試しくださった方々には、能楽堂の座席で生の音を聞きながら、網膜投影された美しい画面を楽しんでいただくことができました。また、次世代型カメラ付きRETISSAの試作機では、舞台から15メートル離れた席からでも、舞台全体がはっきりと見えることが確認できました。暗い中でも座席周辺の様子や、ほかの観客の顔もはっきりと見え、網膜投影の効果を体験していただくことができました。詳細は体験者インタビューをご覧ください(RETISSA特設サイトに移動)。
能楽協会様は、かねてから能・狂言公演の多言語化、バリアフリー化を推進しておられます。その中で、能楽協会様と富士通とのパートナーシップ協定をきっかけに、QDレーザの網膜投影技術に関心をお寄せ頂き、2019年 「ESSENCE能」でもご協力頂きました。当時のお知らせはこちら。公演概要(参考)はこちら(外部サイト)。